これまでの句会一覧に戻る

川柳クラブ





三月句会(互選)


題詠「歌・唄」



下手くそで寝るに眠れぬ子守り歌
つる
思い出す炊事鼻歌母音痴
夢桃
藁打ちて義太夫語る父がおり
江鈴
妻唄う掃除に合わせブギウギと
苦迷
下手でもね自分の歌に酔いしれる
柳白
振り返る喜怒哀楽に歌ありし
悦夫
カラオケは一音下げる曲が増え
つる
どれもいいぬるめの燗も熱燗も
フォレスト
子守唄ダミ声なれどスヤスヤと
孝風
惜しいねえ声は良いのに音外れ
柳白

校歌より先ずは春歌を覚えたり
悦夫

口ずさむ歌は世につれ年につれ
秀二

ブギウギの歌につられて首を振り
秀二

カラオケで毎回唄う歌手幸夫
夢桃

哀しみを救ってくれたねあの歌が
亀女

紅白のあのときめきが懐かしい
亀女

カラオケの十八番でわかる年代が
フォレスト

ブギウギに自分史重ね涙ぐむ
江鈴

惚〜れぇて哀愁列車酔い歌で
苦迷

カラオケで歌うはいつも旅人よ
孝風








三月句会(互選)


題詠「雑詠」



良く見えて良く聞こえるが良く忘れ
夢桃
政治家に倫理教育もう一度
つる
新ニーサ生きていけるか満期まで
フォレスト
年取れば背中も心も丸くなり
夢桃
護王姫誇れる座間の女性史よ
江鈴
指舐めて新聞めくる孫嫌う
柳白
すねの傷酒の席では肴にも
悦夫
何もかも良く見えていたあの頃は
フォレスト
詐欺メール何回も来るそれらしく
孝風
ボケもせず病い退け永らえる
秀二

ゴミ出しで今日の気温を想像し
つる

暇だなあそうだ映画を見に行こう
江鈴

腹痛い年に似合わぬ腹筋で
柳白

死に際にもしトラあらばやり切れぬ
悦夫

誕生日ホワイトデーにプレゼント
孝風

辰年に荒れる初日の大相撲
秀二

落とし穴何処に潜むか気が抜けぬ
亀女

今日もまた安売り求めウォーキング
亀女

定年も過ぎて遠のく紳士靴
苦迷

お彼岸に墓石洗う空 の墓
苦迷



これまでの句会一覧に戻る     更に過去の句を見る