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川柳クラブ





十月句会(互選)


題詠「秋刀魚」(さんま、サンマ)



元とるぞ秋刀魚魚腸まで食べ尽くす
夢桃
路地裏に秋刀魚の煙消え失せる
秀二
知らぬ間に秋刀魚マツタケ通り過ぎ
フォレスト
スリムよりメタボがいいは秋刀魚だけ
フォレスト
秋刀魚さんあんたいつから高級魚
つる
秋深し今や秋刀魚は高級魚
江鈴
骨だけの秋刀魚に猫は横を向き
江鈴
お婆いう秋刀魚の腸は胃腸薬
苦迷
新聞で秋刀魚を包みヘイ毎度
苦迷
秋深し秋刀魚二匹三兄弟
孝風

秋刀魚焼く火災報知器鳴りひびく
亀女

食べたいな秋刀魚松茸栗ご飯
夢桃

サンマ食う国はジャパンのみならず
悦夫

獲れすぎたサンマ日本を遠ざかる
悦夫

秋刀魚とは目が合ったけど高値花
亀女

秋刀魚さんやっと庶民の食卓に
つる

秋刀魚なら目黒に限る言い伝え
秀二

煙吐く蒸気のように秋刀魚焼く
柳白

手が出ないさんまとマグロ握り寿司
柳白

物価高サンマまぼろし鯖缶か
孝風








十月句会(互選)


題詠「雑詠」



ダイエット軽くなるのは財布だけ
つる
生きているこの一瞬が明日の夢
夢桃
インボイス知らぬが暮しつつがなく
悦夫
熊騒ぎ陰で泣いてるテディベア
つる
自分より若い命の訃報欄
秀二
老いの旅これが最後と繰り返し
苦迷
イの上がアからカになる五十年
フォレスト
かば焼きもうなぎ上りで手が出せず
フォレスト
ワクチンも七回打てば慣れたもの
柳白
青春をともに駆け抜けスバル落つ
江鈴

何もかも加齢でもって一括り
悦夫

救急車ガタゴト振動でも安堵
夢桃

稲刈りの手伝いすれどさつまいも
孝風

木に登り刈り取る柿は渋いだけ
孝風

減税の効果が出ない我が所得
柳白

物価高秋の味わい取り上げる
亀女

雷が何故か家から離れない
亀女

長靴を履いて銀杏拾う朝
江鈴

AIに秘める無限の可能性
秀二

開拓で何処にあるのか萩ススキ
苦迷





九月句会(互選)


題詠「祭」



カーバイト夜店の臭い村祭り
苦迷
横笛の名手じっちゃん山車の上
悦夫
秋祭り母の手縫いの着物着て
亀女
アレヤソレお祭り騒ぎタイガース
秀二
祭り過ぎなんか寂しい我が心
つる
夏祭り値上げの波が焼きそばに
つる
口滑り後の祭りだ反省す
柳白
夏祭り仙台秋田風の盆
江鈴
風の盆魅せられ舞にまなこ濡れ
夢桃
ワッショイと掛け声ばかり足止まり
夢桃

「獺祭」も猫に小判の我の舌
悦夫

炎天に負けるもんかと夏祭り
秀二

夏祭り足を止め観る盆踊り
孝風

祭りごと太鼓の音聴く胸躍る
孝風

お神輿を肴に屋台でかんぱい
亀女

旧街道地蔵祭りの化け屋敷
苦迷

祭りならまず思い出すサブちゃんを
フォレスト

勝利ならお祭り騒ぎにわかファン
フォレスト

我が里の名も無き祭懐かしい
柳白

ひょっとことおかめが踊る村祭り
江鈴








九月句会(互選)


題詠「雑詠」



エコバッグたまって捨ててエコならず
亀女
匿名がわかってしまう我が癖字
柳白
秋虫もいつ鳴こうかと躊躇する
苦迷
セルフレジ生きづらくなる高齢者
フォレスト
年のせいだけではないと物忘れ
秀二
声しない九月のプール夏終わる
柳白
アレルギー食べ物に無く人間に
悦夫
伸びしろはないが腹へりゃ飯を食う
悦夫
値も上がりやせたサンマに手を出せず
フォレスト
いまさらに美白クリームでも欲しい
亀女

干天の慈雨とはならぬ線状水
秀二

色恋の話題が欲しい飲み会に
つる

名月やお月見よりも月見パイ
つる

八十歳保険適用死亡のみ
夢桃

お幸せ健康仲間笑い顔
夢桃

旧盆の入谷歌舞伎で夏を終え
苦迷

どこからか聞こえる囃子かにが沢
孝風

小雨でもグローブ持つかにが沢
孝風

もしかして光源氏はオンナかも
江鈴

おーい雲秋は今何処連れて来い
江鈴


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