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川柳クラブ





十二月句会(互選)


題詠「走る」



裏金の証拠隠しに奔走し
つる
走り出す前に思案の一呼吸
秀二
私でも熊に出会えば走れそう
フォレスト
先走り知らない人に会釈して
苦迷
走り出す若いつもりがすぐ転けた
つる
ご馳走は初めて食べた中華そば
悦夫
走ってみたやはり満月ついてきた
亀女
川柳をひねりひねって迷走す
柳白
くる年をどう走るのか思案中
江鈴
うさぎ年何事もなく走り切り
江鈴

青春はあっと言う間に走り抜け
秀二

バーゲンは血走った目で取り合いに
フォレスト

特売日店内走り追い抜かれ
苦迷

山の神平地走れば並みの人
悦夫

不審者だ逃げたいけれど走れない
亀女

夢を追い一番口に走り込む
柳白

過去を追いジジババ鈴鹿に走る夢
夢桃

師走来た咲かせて欲しい恋の花
夢桃

電動が未充電では普通走
孝風

昨年は走る勢い今年まだ
孝風








十二月句会(互選)


題詠「雑詠」



手の皴がアートに見える冬の陽に
江鈴
戦争の無い国日本永久に
亀女
コンビニに飛び込む車同世代
柳白
解散も辞任も出来ず低飛行
悦夫
言い訳は右に倣えで皆同じ
フォレスト
早く寝ろ俺も眠いとパパサンタ
つる
つぎはぎの道路責めぬが無計画
悦夫
パンドラは当事者亡き後開けられる
フォレスト
長電話ホラあのそれで用忘れ
夢桃
くつ下がデカいとサンタクレームを
つる

ヨタヨタとお散歩老犬爺を連れ
夢桃

思い出す祖母の優しさ今きづき
亀女

啄木の歌を真似して花を買う
江鈴

責任はないと総理に押し付ける
柳白

久々の雪でやわらぐ温暖化
秀二

税の字を背負い今年も暮れて行く
秀二

枕干し日差し追いかけ陽が落ちて
苦迷

陽だまりに股引 揺らぐ師走なり
苦迷

孫くれば夫婦円満つい笑顔
孝風

娘来る孫が喜ぶプレゼント
孝風





十一月句会(互選)


題詠「火」



墓参り線香持って火を忘れ
つる
あるのかな俺に火事場の馬鹿力
悦夫
燃え尽きる炎のような恋知らず
つる
火がついたもう止まらない恋心
亀女
ここかしこ噴火起きるぞ家庭内
柳白
夫婦仲時には火花炸裂す
柳白
燃え尽きる前に火種を移し替え
秀二
故郷の釜戸に貼った火の用心
苦迷
マッチ棒自動点火で影ひそめ
フォレスト
どんど焼き焚火の強さ孫後ろ
孝風

味あった火盗改吉右衛門
悦夫

火の車値上げラッシュで今多忙
亀女

火遊びが過ぎて果報を棒に振る
秀二

七十代最後の鈴鹿心に火
夢桃

川柳の締は今日だが火は次回
夢桃

びっくりだ火事じゃないんだ野焼きだよ
江鈴

元旦は八坂神社へ火振り手に
江鈴

火遊びで母に叱られ尻打たれ
苦迷

懐かしい焚火で焼いた焼き芋が
フォレスト

息子からジャージをもらい火がついた
孝風









十一月句会(互選)


題詠「雑詠」



下げてくれ物価血圧血糖値
つる
当たらない買う金惜しむ宝くじ
柳白
お使いで特売だけね念押され
夢桃
増えていくコレステロール腹の肉
柳白
国連で満場一致見てみたい
フォレスト
カレンダーめくる最後にため息が
苦迷
走り出す準備はいいかすぐ師走
つる
薬飲め毎日急かす娘たち
孝風
テレビとね会話が弾む孤独老
亀女
お上の目逃れて作るドブロック
江鈴

孫が来て成長早く背も抜かれ
夢桃

秋祭り法被の似合う女の子
江鈴

電動で町田まででもスイスイと
孝風

高き杭叩かれないが根が腐る
悦夫

宝塚ハラスメントをほっかむり
悦夫

朝ぼらけ虹を見上げて深呼吸
秀二

どうしようもない返せぬ借りを背負い
秀二

気温まで首相につられ急降下
フォレスト

出かけたい鍵が気になり動けない
亀女

犬の尿電柱濡れる散歩道
苦迷


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