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川柳クラブ








四月句会(互選)


題詠「緑」



思い出せ何の日だっけみどりの日
つる
茶畑に姉さんかぶり緑映え
江鈴
踏み出せと緑のサイン点滅す
秀二
地位上がりうれし恥ずかしグリーン車
悦夫
新緑にポニーテールの髪が揺れ
つる
桜花賞なけなしの金葉桜に
悦夫
花が散る心乱れる緑雨かな
柳白
季節知る桜餅から草餅へ
フォレスト
ストリッパ緑と言う名の過去の人
苦迷
湘南の電車の緑初夏を浴び
苦迷

緑消え伐採待ちの樫悲し
夢桃

森緑フクロウの鳴く季節近し
夢桃

ホケキョと鳴くは緑のメジロかな
亀女

好きな色グリーンでなくて緑です
亀女

鶯の姿見せずに鳴く緑
秀二

緑茶のみジジババ語る孫自慢
柳白

新緑も値上げラッシュで家計赤
フォレスト

この坂もナラ枯れに泣く緑の樹
江鈴








四月句会(互選)


題詠「雑詠」



全身がくまなく揃う診察券
江鈴
訃報欄卒寿まではと願う齢
秀二
定年後三歩下がって妻の後
柳白
高齢者切り捨て策に舵をとり
フォレスト
組長だ反社じゃないよ自治会の
つる
卵かけ一個を二人で分けて食い
苦迷
桜散り内匠頭の心触れ
苦迷
マスク有無まわり見過ぎて外せない
悦夫
霊前に添える写真を備え置き
秀二
怪我の友慰め言葉年だねー
夢桃

通販の後はカタログ大量に
フォレスト

毎日が怖い怖いの物価高
亀女

写真撮り見たけどこれは知らぬ人
亀女

○○寿司で特上鰻丼中国産
夢桃

慣れたかな新社会人上司の目
つる

選挙戦爆弾相手命がけ
柳白

ああ嫌だ川柳締日もうきたか
江鈴

殺し文句初回半額では済まぬ
悦夫








三月句会(互選)


題詠「声」



名前出ず声かけられぬ街角で
悦夫
うるさくてストレス溜まる猫の恋
悦夫
ホーホケキョ妻の声より良い目覚
夢桃
大谷の気迫の声が勝利呼び
つる
あの人の前では声も恥じらうの
亀女
酔い深し小声で好きと囁いて
苦迷
独裁者声を出せない民衆は
フォレスト
声上げる機会も失せて引きこもり
秀二
自分でもこれでいいかと声をかけ
秀二
物価高年金暮らし声も出ず
苦迷

年を経てあこがれの友も嗄れ声
亀女

真夜中に大声がするそりゃ寝言
つる

絶唱が絶叫になる高音部
柳白

声出しで侍ジャパン応援す
柳白

優勝に思わず叫ぶ大声で
フォレスト

オペラ聴き美声につられ口ずさむ
夢桃

ホーホケキョ声の主はどこにやら
江鈴

本当か嘘かは謎の君の声
江鈴








三月句会(互選)


題詠「雑詠」



白髪が増えて座席を譲り受け
秀二
飲み会は病自慢が定例に
つる
じいちゃんち孫に言わせばばあばんち
柳白
血圧計目安超えたらやり直し
悦夫
探し物疲れて座るその先に
亀女
丹沢の暮れゆきて闇星ひとつ
江鈴
写仏して御朱印受くる寺の道
江鈴
平和だなパンダに涙この国は
フォレスト
菜の花に蜂もふらつく花粉症
夢桃
特売日この歳なれど闘争心
苦迷

ばばぬきもトランプ遊びは楽しいが
亀女

褒めるとこないが褒めたい日々散歩
悦夫

歯が欠けて目は老眼で残る舌
秀二

優勝だ歓喜のビールテレビ前
つる

国民の無関心さが悪政を
フォレスト

春の宴桜の下で大くしゃみ
夢桃

無常だな桜祭りに雨が降る
柳白

路地裏の花問答に桜咲き
苦迷


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