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川柳クラブ














八月句会(互選)


題詠「白」



コロナ禍の私の手帳今日も白
夢桃
白米の旨さに気づく塩むすび
つる
関白は妻の手の上踊るだけ
柳白
黒なのに白と言い張る自民党
つる
空白み朝かと急ぎ目を閉じる
亀女
余白での作者の思い読み取れず
悦夫
頭髪が白くなるより薄くなる
花いかだ
白杭がスコアを崩す道しるべ
柳白
沖縄の珊瑚も死んだ白い夏
江鈴
白黒をうやむやにして残る悔い
秀二

医者が言う白内障は老人病
苦迷

育英の十四背に打つ白球が
苦迷

白髪染め朝起き枕黒絶句
夢桃

白熱の戦い止めて夫去りぬ
亀女

白馬岳夏の雪渓風渡る
悦夫

白と黒オセロじゃないよ囲碁もある
花いかだ

目玉焼き黄身より先に白身から
フォレスト

コロナ禍で予定が全て真っ白け
フォレスト

水兵の真っ白なシャツヒラヒラと
江鈴

コロナ禍で顔を隠した白と黒
秀二





八月句会(互選)


題詠「雑詠」



四回目このままいけばヤク中に
つる
時刻表眺めて廻る観光地
柳白
体温を越える熱射に閉じこもり
秀二
懐かしい宿題残し泣いた夏
柳白
夏座敷昼寝ひんやり夏枕
江鈴
投票率低きで活きる組織票
悦夫
知らぬ間に変わる時代に追いすがり
秀二
畔の朝爽やか二輪なびく髪
夢桃
入力を簡素化すれば医師も楽
フォレスト
対策が変異早くて追いつかず
フォレスト

家掃除人間ルンバの俺がやり
つる

夏休みホタルぴかりと蚊帳の中
江鈴

出るは出る統一つなぎの政治家が
亀女

五十年嫌いなゴウヤ目を瞑り
苦迷

この夏は籠る生活夏はきぬ
苦迷

わが川柳歩みのろいと独り言
悦夫

あの頃に戻れたら今ピアニスト
夢桃

一万歩地団駄踏んで達成だ
花いかだ

この夏はコロナと猛暑で激痩せだ
花いかだ

あちこちでコロナのさばり人竦む
亀女














七月句会(互選)


題詠「花火」



追い付かれ鼠花火に逃げた夏
江鈴
花火なら赤いマニキュア桐の下駄
悦夫
花火よりゆかた気になる乙女たち
亀女
ドンと鳴る音で花火を探す空
柳白
降ってくるしだれ柳が締め花火
柳白
憧れる花火のような人生を
フォレスト
花火観るゆかた姿に惚れなおす
夢桃
チリチリと指先花火恋の花
夢桃
花火よし秋田長岡隅田川
江鈴
蚊に追われ人に揉まれて花火見ず
亀女

首痛いスターマインに魅せられて
悦夫

花火ショー旦那は自宅嫁ホテル
レノン

コロナ禍で三年ぶりの大花火
レノン

夏の海強者どもの花火跡
つる

花火大会ゆかたの君と初デート
つる

花火会音だけ聞える俺の家
苦迷

花火にも負けじと唄う庭ガエル
苦迷

テレビでの花火大会今年もか
フォレスト














七月句会(互選)


題詠「雑詠」



幽霊も出るを忘れる蒸した夜
江鈴
うにイクラ今度のおとり生ビール
悦夫
簾から見える素足の下駄の妻
苦迷
怪談と階段避ける高齢者
亀女
エアコンのある世で良かったこの猛暑
亀女
ひまわりを観て涙するウクライナ
夢桃
プーチンの背後に見えるヒトラーが
フォレスト
老いた俺ウナギ食すが精が出ず
苦迷
我が額どこまで顔で頭やら
柳白
梅雨明けの宣言早し気象庁
つる

我が家では高値の花の揖保乃糸
つる

カッパかと言われる程にキュウリ好き
夢桃

スポーツもビールも生が一番だ
フォレスト

ようやっと旅に出られる夏が来た
江鈴

冠水の道にエンコ車風物詩
悦夫

孫が来る感染リスク注意して
レノン

オミクロン今度の変異BA5
レノン

ユニクロに妻にひかれて服探し
柳白
















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